これは、非常に大きな違いです。
国家資格だからできること、民間資格であるために、できないこと、これが大きいのです。
柔道整復師は、柔道整復師の養成校(大学・短大・専門学校)で3年以上、柔道整復の技能や知識、解剖学や生理学などの医学的な基礎知識を習得し、国家試験に合格する必要があります。
一方、整体師は、国家資格ではありません。
入社した会社や、短期間で受講できるセミナーやスクールなどに参加し、民間の資格を取得します。民間の資格ですから、できることの制限は大きく、ケガや病気の改善や施術、治療はできません。
柔道整復師は、わかりやすく言えば、整骨院・接骨院の先生です。
整骨院の先生、接骨院の先生として、駅前や町内、地域に根差し、地域医療の担い手として地域医療や健康増進に寄与しています。
さらに、病院やクリニックでリハビリテーションなどを担当している柔道整復師の先生もいます。
また、最近では、柔道整復師の国家資格を生かし、スポーツ選手やアスリートをサポートするスポーツトレーナーとしても活躍しています。
さらに、介護施設等で活動している柔道整復師も多く、これは、柔道整復師の国家資格を取得すると、同時に介護施設で必要とされている「機能訓練指導員」という資格も取得できるからです。
整体師は、カイロプラクティック、リフレクソロジーの先生もある意味では、整体師と呼ぶこともできるでしょう。
身体の歪みの調整・自然治癒力を高めること、健康の維持、疲労回復等のリラクゼーションを目的とし、主要道路沿いやショッピングモールなどにあるリラクゼーションという店舗で整体師は活動しています。
最近では、ストレッチ専門店の先生もストレッチを施す整体師とも言えます。
柔道整復師、整骨院・接骨院の先生は健康保険の適用を受けられます。
健康保険の適用を受けられるのは、医師、歯科医師が代表的な職業ですが、柔道整復師、整骨院・接骨院の先生も健康保険の適用を受けることができます。
患者様が整骨院・接骨院の窓口で支払う金額は安い、ということになります。
整骨院・接骨院によっては、自費治療も行っているケースもあるのですべてが保険適用になっていないケースもあります。
整体師が行うサービスは保険適用にはなりません。すべて自費になります。
一例をあげると、60分2,980円~6,000円など、そのサービス内容によって、時間も料金も様々です。
以上、
「柔道整復師と整体師の違い」を1.資格 2.勤務先 3.料金・費用の3ポイントに絞って比較してみました。
ご自身の進路を考えていくうえで、まず必要なことは、自分がどんな仕事に就きたいか?
どんな将来設計を持っているのか?それには資格は必要か?それはどんな資格か?など夢、目標、目的から逆算して進路選択をしていくことをお勧めします。
「誰かのためになりたい」「整骨院の先生になるには」「スポーツトレーナーになるには」と進路に迷うみなさん、「柔道整復師」の魅力と国家試験対策、接骨院・整骨院の仕事を詳しく知ることができる関東柔道整復専門学校のオープンキャンパスにご来場ください。
本校には「国家資格を取得」し「地元で開業」したいという夢を持って学んでいる学生がいます。学生の声を聴いてみてください。