今、健康・スポーツ分野では医療系の国家資格取得者の活躍の場は非常に多く、健康・スポーツ分野からのニーズも非常に高まっています。
だれかの助けになりたい。だれかの役に立ち立ちたい。スポーツチームのためのに、アスリート・選手、地域の健康のためになど、高い志を持って「健康や医療」「スポーツや健康」に関わる仕事へ就きたいという思いを持っている方は非常に多くいます。
そんな方々のために代表的な医療系の国家資格と健康・スポーツ分野の関わりをご紹介致します。
医師を除く医療従事者の総称を協力や協同という意味を持つ「CO」を用いてコメディカル(comedical)という言葉が編み出され和製英語ですが「コメデイカル」という言い方をすることもあります。
主なコメディカルは、看護師,保健師,助産師,薬剤師,臨床検査技師,衛生検査技師,臨床工学技士,放射線技師,柔道整復師, はり師きゅう師, 理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,栄養士,管理栄養士、救急救命士などで、多くは国家資格や都道府県資格があり専門の養成学校や大学の養成課程があります。
薬剤師は調剤や服薬指導などを通じて人々の健康を支える薬の専門家です。
薬剤師の代表的な業務は薬局や病院、介護施設(老健や介護医療院)での調剤や服薬指導、薬歴管理ですが、そのほかにも医薬品関連企業で医薬品の開発や流通に携わったり、行政機関で薬事衛生に関する業務に携わったりする薬剤師もいます。
2020年に実施された国勢調査によると、薬剤師の数は24.4万人、男女比はおよそ3:7と女性のほうが多い結果となりました。(ジョブメドレーホームページ引用)
薬学部に6年制と4年制がある理由
薬剤師法と学校教育法の改正を受けて、2006年度の入学者から薬剤師養成課程の修業年数が4年から6年に延長されました。
しかし、薬学生には薬剤師として臨床で活躍する以外にも、研究者として製薬企業や大学で新薬の開発に貢献する選択肢もあるとの理由から国立大学を中心に4年制課程を残す大学が出てきました。
そのため、現在でも薬学部には薬剤師の養成を目指す6年制課程と研究者の養成を目指す4年制課程があります。
ただし、研究者になるには修士号や博士号が必要とされることが多いため、いずれにせよ最低6年間は勉強することになります。(参考:文部科学省)
スポーツファーマシスト
最新のアンチ・ドーピングの知識を用いてスポーツ競技者や指導者、スポーツを楽しむすべての人へ薬の正しい使い方などアドバイスを行うことを仕事とするスポーツファーマシストという資格があります。
スポーツファーマシストは薬剤師の認定資格のひとつで最新のアンチ・ドーピングに関する専門知識を持つ薬剤師です。
なかでも最も重要な役割は「ドーピングからアスリートを守ること」です。
スポーツファーマシストが活躍できる最も大きな舞台は、オリンピックなどの世界的規模の国際スポーツ大会などです。
薬剤師を目指せる学校
日本薬科大学 薬学科(6年制)
看護師は、看護を通じて健康に問題を抱える人々の療養生活を支える医療専門職です。
看護師は主に療養上の世話や医師の診療補助を通じて、傷病者や妊産婦、高齢者など、健康についてさまざまな問題を抱える人々の療養生活を支えています。
看護師の役割は赤ちゃんからお年寄りまであらゆる年代の方に寄り添い、病いや老いなどによって心身が衰えても、その人らしく尊厳を保ちながら、苦痛なく快適に過ごせるようケアすることです。そこには本人に対する医療的なケアはもちろん、本人やその家族に対する精神的なケアも含まれています。
近年、長寿化や少子高齢化を背景にケアの場は病院から在宅、施設へと移行しています。それにともない看護師の活躍の場も多様化しており、病院や診療所(クリニック)以外にも訪問看護ステーション、介護施設、地域包括支援センター、保育園などさまざまな施設が看護師を必要としています。
(ジョブメドレーホームページ引用)
最も一般的なのが高校卒業後に看護師養成課程のある大学・短大・専門学校に進学することですが、一度社会に出てから看護師を目指すことも可能です。
3年制の専門学校に通うか、まず准看護師免許を取得してから、あらためて2年制の短大や専門学校に通う方法もあります。専門学校の中には夜間課程のある学校もありますので、働きながら看護師を目指すことも不可能ではありません。
なお、看護師免許を取得すると、さらに1年以上の専門課程を修了することで保健師や助産師の国家試験を受けることも可能です。(ジョブメドレーホームページ引用)
*保健師や助産師の養成課程のある大学に進学し、所定の単位を修めている場合は不要
スポーツ看護師・健康スポーツナース
スポーツ看護師とは、様々なスポーツイベントの救護を行う看護師のことです。 一般的な看護師派遣サービスと違い、スポーツが好きでスポーツ救護経験のある専門性の高い看護師がイベントをサポートします。
健康スポーツナースとは、2010年10月に日本健康運動看護学会によって創設された資格で、子どもから高齢者まで、スポーツや運動に関わる救護やサポート、健康相談などを行う役割を担っているナースです。
看護師を目指せる学校
第一薬科大学 看護学科 看護学部
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。
理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。
寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。(関東リハビリテーション専門学校 HPから)
3年制の専門学校に進学するか4年制の大学に進学するという2つのルートがありますが、理学療法士の専門学校には4年制という専門学校もありますので、年限の違いには注意が必要です。
リハビリテーション専門学校では、3年もしくは4年で20単位、実習時間(臨床実習)は880時間以上です。さらに、この臨床実習のうち3分の2は病院か診療所と定められています。プロフェッショナルを養成するのですから、臨床実習は必須になりますが、理学療法士の臨床実習はかなりの時間を要します。
動作のスペシャリストである理学療法士は、病気やケガからのリハビリ期間がその職域となります。スポーツ分野においても、ケガの予防やケガから回復し競技への復帰までの期間でアスリートや選手に対してリハビリテーションを行うのも理学療法士です。理学療法士の職域は、健康や運動、動作に直結しています。
理学療法士を目指せる学校
関東リハビリテーション専門学校
「はり師」「きゅう師」両方の国家資格を取得した人がなれる職種であり、鍼や灸を用いて全身にあるツボに刺激を与えて治療を行います。
よって、鍼灸師という資格はなく「はり師」「きゅう師」両方の国家資格を取得している人のことを鍼灸師と呼んでいます。
はり師の国家資格とは、症状に合わせて適切なツボに鍼を刺し刺激を与えて治療を行う仕事です。きゅう師の国家資格とは、もぐさを燃やしツボを刺激することで治療を行う仕事です。
「はり師」「きゅう師」共にツボを刺激する等の共通した技術が多いことから、両方の資格を取得して働く人がほとんどです。勘違いされる方も多いのですが、あん摩マッサージ指圧師資格と、鍼灸師(はり師きゅう師)の資格は別の国家資格です。
一つの専門学校で同時に目指すこともできますが、「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」の3つの資格を目指すことになります。
あん摩マッサージ指圧師とは、マッサージ、あん摩及び指圧等を駆使して筋肉を摩ったり揉みほぐすことで治療します。
鍼灸師(はり師きゅう師)になるためには、3年制の専門学校に進学するか4年制の大学に進学するという2つのルートがあります。
鍼灸師資格(はり師きゅう師)、国家試験受験資格を得るためには、3年以上指定の専門養成施設で指定科目の履修をすることが条件となっていますので、鍼灸師資格(はり師きゅう師)の資格を取得するためには、養成校への進学が必要になります。
コンディショニングのスペシャリストである、はり師きゅう師は、スポーツトレーナーとしての活躍機会も多く、慢性的な筋肉疲労の疲労回復のために針やきゅうを用いて選手やアスリートのコンディションを整える。鍼灸の治療によって痛みのコントロールを施すことも鍼灸師(はり師きゅう師)は可能なようです。
また、鍼や灸を使ってツボを刺激し体調を整え、健康に導くことがその仕事といえます。
はり師きゅう師を目指せる学校
お茶の水はりきゅう専門学校
柔道整復師(接骨院・整骨院の先生)は人体の骨折、脱臼、捻挫、打撲などの患部を整復し、スポーツや不慮の事故による運動器官の皮下損傷をメスを使用することなく治療をすすめていくのが柔道整復師の仕事なのです。
例えば、骨、筋肉、腱をはじめ靭帯、関節包、椎間板などの関節円板や関節半月、関節軟骨を対象に、骨折や脱臼、打撲、捻挫、突き指、ぎっくり腰やムチウチなどの症状に対して施術を行っていきます
施術は、「整復」「固定」そして手技療法、運動療法、物理療法の「後療」が主体で、これらをもって人間に本来備わっている「自然治癒力」を高めていきます。
近年では介護現場やスポーツ界にも活躍の場を広げており「柔道整復師の国家資格を持ち」スポーツトレーナーとして活躍している柔道整復師も多く存在します。
柔道整復師(接骨院・整骨院の先生)になるためには大学(4年)と専門学校(3年)の違いがあります。
どちらも学費負担は大きく、決して安いものではありません。
しかし、柔道整復師(接骨院・整骨院の先生)という国家資格は国家資格としてのステイタスはもちろん。将来においても非常に社会貢献度の高い国家資格であり、さらに今後、スポーツ界や介護現場などでも活躍が期待される職業です。
是非、柔道整復師(接骨院・整骨院の先生)としてご自身の夢を実現させましょう。
「身体のスペシャリスト」柔道整復師は、急性外傷(骨折・脱臼・捻挫・打撲等)に対処していくことが主たる仕事です。
スポーツの競技中に起きたケガやアクシデントに迅速に対応できますので、試合中に発生した外傷に対応し、応急処置をする事が自身の判断でできる資格です。
また、スポーツ現場、競技に戻すまでのリハビリテーションやスポーツ障害の予防などにも対応することができ、スポーツトレーナーとして活躍する柔道整復師も多くいます。
また、整骨院・接骨院の先生が持つ資格である柔道整復師は、地域医療の担い手として地域の健康維持に大きく寄与しています。
柔道整復師を目指せる学校
関東柔道整復専門学校
スポーツトレーナーの役割は選手の活躍を誰よりも近くでサポートすること。スポーツトレーナーはフィールドにこそ立ちませんが、選手の怪我の治療や予防、健康管理などを行い、選手がパフォーマンスを発揮できるようサポートする大切な存在です。
しかし、日本には、スポーツトレーナーという国家資格はありません。
スポーツトレーナーの役割にはパフォーマンス向上、競技力向上のためにトレーニング指導やウオーミングアップ、クールダウンなど練習や試合に向けた準備などを指導、試合でのケガの予防や選手やアスリートの不安解消のためのテーピングなど、アスリートや選手、チーム全体の肉体的・身体的なレベルアップ、ケガへの施術があります。
そのすべてにおいて、選手やアスリート、スポーツチームを支えたいと考えるのであれば、やはり、医療系の国家資格を取得することが必須といえます。
日本で活躍するほとんど全てのトレーナーが、医療系の国家資格を取得しています。
スポーツトレーナーになるには、まずスポーツトレーナーの役割について理解しておくことが重要です。
そしてご自身が選手やアスリート、チームに対してどのようなサポートができるスポーツトレーナーになりたいか?そして、それには国家資格が必要か?などを理解したうえでスポーツトレーナーへの道を目指して頂きたいと思います。
関東柔道整復専門学校ではスポーツトレーナー養成コースを開設し「スポーツトレーナーのスキルと知識を持った柔道整復師」を養成しています。
スポーツトレーナーといってもスポーツ選手だけをサポートしているわけではありません。地域の健康維持のための運動指導や病気やケガの予防に対する講習会やセミナーなどを開催しているスポーツトレーナーもいます。
地域でもあらゆる形で活躍する機会の多いスポーツトレーナーですが、国家資格を持つスポーツトレーナーへの信頼感は地域社会でも高まっているようです。
スポーツトレーナーを目指せる学校
関東柔道整復専門学校 スポーツトレーナー養成コース
「医療系の国家資格取得を目指しているが、どんな国家資格が自分に合っているのか?」と進路に迷う皆さん、国家資格の職域の違いや取得するための進学先について詳しく知ることができる関東柔道整復専門学校のオープンキャンパスにご来場ください。