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Greeting from the school principal

学校長挨拶

柔道整復師は先人の努力により、代替医療のスペシャリストとして国民から大いなる信頼と期待を寄せられております。今後、スポーツ人口のさらなる増加や高齢化社会の進展により、柔道整復師の活躍の場は独立開業だけでなく、病院、老人保健施設、スポーツトレーナーなど飛躍的に拡大されていくものと思われます。関東柔道整復専門学校ではこれらの変化を的確にとらえ、柔道整復の技術だけでなく科学的検証に基づく思考をとりいれ、医療と連携し、チーム医療の一員として行動できる柔道整復師を育成したいと思います。また、医療の現場は人と人とのコミュニケーションが大事です。知識・技術は勿論のこと、心・技・体に優れた人間性豊かな医療人になっていただきたいと思います。国家試験全員合格をめざし、21世紀に活躍できる医療人として社会に役立ち、患者様に喜んで頂ける人材となられるよう、本校の誇れる講師陣一同をもって皆さんを応援致します。

学校長 都築 稔

都築稔校長は、こんな人

都築稔校長は、2005年に日本薬科大学副学長となり、2023年から日本薬科大学学長に就任しました。

同大学は2013年の陸上部創部に合わせて医療ビジネス薬科学科スポーツ薬学コースを設置、校内にクロカンコースを整備するなど体制を整えました。近年、白熱する箱根駅伝出場権争い。その中でも、昨年の予選会19位で、本戦初出場を目指す日本薬科大学は、「学長」自らが陸上部の強化に携わるだけでなく、部員と一緒に朝練習を行うという、非常に珍しい大学です。都築稔校長は、これらに中心的に関わり、時には部の指導者探しに奔走。留学生の勧誘に自らケニアも訪れています。

都築稔校長は、2003年のホノルルマラソンで初マラソンを経験(4時間26分)していましたが、本格的に走るようになったのはコロナ禍の2020年。部の成績が徐々に上向く中、「口を出すだけでなく一緒に走ろう」と朝練習に加わるようになり、以後は現在まで週3回程度参加しています。ペースアップする中盤以降に集団から離されてしまうこともありますが、「一緒に走ると選手のパーソナリティや調子が分かる」と都築稔校長は語る。
2022年の東京マラソンで3時間3分9秒の自己ベストを出し、3月の東京マラソンでは2時間59分24秒の初サブスリーを達成。自身の走りで部員たちへエールを送る「走る学長であり、関東柔道整復専門学校の校長」なんです。

現在発売中のランナーズ6月号から、都築稔校長が綴る連載「走る学長 箱根駅伝への道」がスタート。どんな思いで、どのように部を支えているのか、ぜひご覧ください。

都築稔校長は連載記事の中で次のように話しています。

「本格的に走るようになったのは、20年以降のコロナ禍です。大学として本大会出場を目指す中で、軽い気持ちで朝練習に参加するようになりました。アスリートではないので、ケガしないことが最優先。腕振りや呼吸法など、見よう見まねで選手たちから走りを教わっている感覚です。彼らには教員として生物学を教えているのですが、教室内外で言葉を交わしていくうちに、後ろ姿から内面を感じることができるようになりました。一人として同じ人間はいません。いつ、どこで競技と出会い、箱根を目指すに至ったか、ドラマはそれだけです。大学時代の区間は、最大で4年間。卒業後の区間こそが、人生の最長区間。学生一人一人がその後の社会で活躍できるよう、在学中はもちろん、卒業後もそっと背中を押す意識を持ち続けてています。」

 

 

2024年6月1日発行「ランナーズ」第49巻第6号通巻626号 p47

https://runnet.jp/smp/topics/report/240425_2.html(参照 2024-5-9)

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